今年2月、厚労省より健康に配慮した「飲酒ガイドライン」が出され色々と論議を呼んでいます。

 

 アルコール代謝過程で出来る有害物質(アセトアルデヒド)を代謝できるかどうかは個人差があり、年齢、性別によっても変わります。すぐ赤くなり気持ちが悪くなるようなアルコール耐性の低い人の方が悪影響が出やすいですが、お酒に強い人でも飲酒量が増えれば様々な悪影響が出ます。若い人では脳の機能低下、高血圧の問題、高齢者では認知症のリスク、また女性の方が一般に飲酒に対する耐性が低いようです。急速な多量飲酒による急性アルコール中毒のほか、長期飲酒によるアルコール依存や肝疾患、がんの発症等の問題があります。

 

 飲酒の影響は「純アルコール量」で見るべきとされ、

純アルコール量(g)=摂取量(mL)× アルコール濃度(度数/100)× 0.8(アルコールの比重)

で計算します。例えばビール500mL(5%)の純アルコール量は、500×0.05×0.8=20(g)になります。

 

 日本人では「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g、女性20gを超えると生活習慣病のリスクが高まる」とされます。一方、少量の飲酒であっても高血圧、男性の食道癌、女性の出血性脳卒中などの発症リスクは高まり、大腸癌は1日20g(週150g)以上の飲酒でリスクが高まるそうです。

 

 かく言う私もお酒は大好きですが、これからは自分にあった飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけるべきかもしれません。

わたなべ糖内科クリニック