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体重を減らす糖尿病治療薬について(シリーズ糖尿病81)2026年3月27日(金)行徳新聞
糖尿病治療薬の中でもSGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬などGLP-1系薬剤は、血糖を下げると同時に体重も減らします。
SGLT2阻害薬は腎臓の尿細管でのブドウ糖再吸収を阻害し常時尿に糖を出すことで血糖を下げますが、尿に糖を捨てる(栄養を体外に捨てる)ことで体重も減ります(平均3kg程度)。一部のSGLT2阻害薬は慢性心不全、慢性腎臓病への治療効果も証明されていて、糖尿病がない人でも使用されます。
GLP-1系薬剤は我々が物を食べると小腸から分泌されるインクレチンというホルモンを薬にした物です。膵臓に作用して血糖が上がった時だけ効率的にインスリンを出させるのですが、一方脳の満腹中枢にも作用し食べ過ぎを防ぐことが分かっています。GLP-1というホルモンの受容体に作動するセマグルチド(商品名;オゼンピック皮下注、内服だとリベルサス)が最も減量効果があります(大規模臨床試験で平均―14%の減量)。またGLP-1に加えGIP作用も併せ持つチルゼパチド(商品名:マンジャロ皮下注)も登場し、更なる減量(-17〜22%)効果が示されています。
肥満治療としては、以前は食事、運動療法で3〜5%の減量でしたが、近年のGLP-1系薬剤、特にマンジャロでは−20%までの減量も期待され、これは肥満外科手術レベルとも言えるもので、世界的に「代謝医療革命」と呼ばれています。

2026.03.31
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見た目の若さ?と生活習慣病(シリーズ糖尿病80)2026年1月30日(金)行徳新聞
生活習慣病を放置することで血管やホルモンの異常、慢性炎症などが引き起こされていると、実年齢より老けて見えるかもしれません。実際、老けて見えるようになる仕組みとしては、
① 血管の老化(動脈硬化)
高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理が悪いと、血管が硬くなり皮膚・筋肉・脳への血流が低下しますので、顔色が悪い、たるみ、しわ、くすみが出やすくなるかもしれません(見た目年齢=血管年齢?)。
② 糖化(AGEs)
血糖値が高い状態が続くと体内で糖化反応(AGEs、いわゆる「焦げ」)が起こりコラーゲンが硬くもろくなる結果、ほうれい線が深い、肌のハリがない、目元が老ける等。
③ 慢性炎症
内臓脂肪・喫煙・高血糖があると体内で炎症がくすぶり炎症細胞の修復が追いつかくなる結果、肌荒れ、抜け毛が多くなる、疲れ顔、口角が下がる等
④ ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足・ストレス・肥満があると成長ホルモン・性ホルモン分泌が低下し、その結果、筋肉量減少、姿勢が悪くなる、顔がしぼむ等。
「若く見える人」に多い生活習慣は、血糖値が安定している、血圧・コレステロールが適正、内臓脂肪が少ない、睡眠の質が良い、定期的に歩いている等です。特別な美容医療を行うよりも、まず内科的管理が土台かもしれません。

2026.03.31
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