今年は甲辰(きのえたつ)の年です。前回の甲辰は1964年ですから、歴史的にはもの凄い年でしたよね!東海道新幹線の開通、王貞治が55号本塁打を打って新記録を出したのもこの年でした。もちろん東京五輪も!この開催によって日本は敗戦国という見方をされなくなりました。敗戦後海外渡航を禁じられていた日本人の海外旅行が自由化されたのもこの年からです。
 では、その前の甲辰は何があったか?と言うと、1904年ですからこれも凄い。日露戦争が始まった年です。翌年我が国は勝利しました。この時大正天皇の皇后陛下の夢枕に坂本龍馬がたったことで龍馬ブームに一気に火がついたとされています。(辰年だから龍馬?) 東洋人の国が白人の大国に初めて勝利したことで、当時白人による植民地支配に苦しんでいたアジア諸国の人たちにどれだけ勇気を与えたことでしょう。実際、その後独立運動が活発化します。我が国も戦勝ムードに沸きましたが、それから20年も経たないうちにはスペイン風邪パンデミックがあって、関東大震災があって、さらにその後の昭和恐慌による不況、世界情勢の悪化と共に、我が国は軍部の台頭がどんどん進んでしまい、5.15事件、2.26事件のような軍部によるクーデターをきっかけに軍部に逆らえない雰囲気が強くなっていって、言論統制も強化されていき(マスコミの統制)あの戦争へと突き進むわけです。そもそも日露戦争に勝利したあたりからが軍部が強くなっていって手がつけられなくなったとされています。
 甲辰がその後の我が国の流れを変える大きな転換点となる年だったことは間違いありません。
わたなべ糖内科クリニック