炭水化物、たんぱく質、脂肪を三大栄養素と言いますが、中でもご飯・パン・麺など主食である「炭水化物」は殆どが「糖質」で出来ており、食べると消化されて「ブドウ糖」になるので血糖がす早く上がります。血糖を下げるために膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖は細胞に取り込まれ代謝されて体を活動させるエネルギーとなりますが、余ったエネルギーは脂肪に変えられ体に蓄えられます。これが太る原因です。つまり炭水化物を多く摂れば摂るほど体は太りやすくなり、インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれます。

 

 たんぱく質や脂肪も血糖を上げますが、糖質に比べるとゆっくりでそれぞれ5〜6時間、8〜10時間後くらいに上がります。カロリーの多い脂肪は最終的には太りますが、血糖に対する影響は緩やかです。

 

 糖質をたくさん食べると食後血糖がより高くなり、インスリンが大量に分泌されるので太りやすくなるのです。さらに炭水化物は消化が速いのでお腹が空きやすく、さらに食べるという悪循環にも陥りやすい。

 

 食べる順番も大切で、野菜など食物繊維→タンパク質など主菜→主食の順で食べると食後の急峻な血糖上昇が抑えられ肥満も防ぎやすくなります。

わたなべ糖内科クリニック