歩数と病気の関係〜1日7000歩で死亡率低下。ただし、猛暑日は避けましょう。(シリーズ糖尿病78)2025年9月26日(金)行徳新聞
大規模コホート研究やメタ解析の結果によると、1日の歩数が多いほど死亡率は低下し、心臓病や2型糖尿病、一部のがん、認知症の発症も減らすようです。高齢者は 1日6,000~8,000歩の歩行で全死亡率・心血管死亡率が低下、中年者では 1日8,000~10,000歩の歩行で全死亡率が大幅に低下し生活習慣病、認知症発症の予防効果も大きくなるとのことです。1日10,000歩以上になると、有害では無いものの効果が頭打ちとなるとの報告が多いです。
つまり「毎日たくさん歩かないとダメ」ではなく、少し歩数を増やすだけで死亡率や病気のリスクは下がり、6,000~8,000歩程度でかなりの恩恵を得られるとの結論です。
一方、ソファなどに長時間座り続けることもリスクになり、1日あたりの座位時間が長いほど死亡率が上昇し、心臓病や2型糖尿病、認知症も発症しやすくなります。
ただし、座位時間を細かく分ける工夫でリスクを大幅に下げられます。30分ごとに立ち上がり数分歩く(せめて1時間に1回は立つ)、通話は立って行う、ソファや椅子に座り続ける時間を「分断」し、日常の中に「ちょこちょこ動く」を増やすことでリスクを回避できるでしょう。