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貝原益軒の養生訓とは? 〜江戸時代の健康指南書〜(シリーズ糖尿病75)2025年3月28日(金)行徳新聞
「養生訓」は江戸時代に貝原益軒(1630-1714)が著した健康法・養生に関する指南書ですが、その内容は「食事の節制」「適度な運動」「ストレス管理」など現代の健康法に通ずる部分が数多く見られます。
例えば、
①養生は未病のうちに行うべし(病気になる前、常日頃から健康管理に努めるべし)
②食事を慎む(節制);腹八分目を守る(食べすぎることは老化を早める原因)。消化の良いものを食べ、過度な飲酒を控える。旬の食材を摂るべし(自然の摂理に従う)。
③早寝早起きを心がけ、朝日を浴びる。夜更かしは老化を早める(自然のリズム、太陽の動きに合わせた生活を推奨)
④適度に体を動かすこと(運動不足は老いを早め、過労もいけない)
⑤入浴で身体を清潔にし、病気を防ぐ。
⑥心の持ち方;怒らず、ストレスを溜めない(怒りや憂いは「気」を乱し、老化を早める)
楽観的に生きる(心を平穏に保つ)
⑦読書や趣味を持つ(知的な活動を続けることが老化を防ぐ)
これらにより、避けては通れない老化(老い)のスピードを遅らせることが出来るとも説いています。現代でも、これらの教えは科学的に正しいとされています。
「老後は若い時の10倍の速さで時が過ぎてゆく。1日を10日とし、10日を100日として楽しみ、無駄な日を暮らしてはいけない。(養生訓より)
2025.03.23
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寒い冬の入浴 〜ヒートショックに注意!〜(シリーズ糖尿病74)2025年1月31日(金)行徳新聞
高齢者の入浴中の事故が増えているそうです。高齢になるほど血管の老化、すなわち動脈硬化が進みやすく、また糖尿病等があれば自律神経障害による血圧の調節障害や不整脈なども起きやすくなります。
温度の急激な変化によって起きる健康被害を「ヒートショック」と言い、特に冬場に多く発生します。11月頃から増え始め1月がピークだそうです。寒い冬の入浴は血圧の乱高下が起きやすく、血圧の乱高下により心筋梗塞や脳卒中、不整脈の発症につながります。また、急に体が温まることで血圧が低下し脳貧血を起こし意識がもうろうとし転倒したりお風呂で溺れることもあります。
入浴する際はヒートショックを起こさないよう温度差をできるだけ少なくする対策が重要になります。予め脱衣所を温める、またお湯をかけたりして浴室内も暖めておく。入浴前には水分を十分に補給し脱水を防ぐ、また飲酒時の入浴は避ける。入浴する際は家族にも声をかけておく。浴槽に入る前に手足の先からかけ湯をしてゆき急激な血圧上昇を防ぐ。入浴はほんのり汗ばむ程度にとどめ長湯をしない、また急に立ち上がらぬように気をつけ立ちくらみ、転倒を防ぎましょう。
2025.03.23
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Slow Down
2025.03.01
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