高齢者の入浴中の事故が増えているそうです。高齢になるほど血管の老化、すなわち動脈硬化が進みやすく、また糖尿病等があれば自律神経障害による血圧の調節障害や不整脈なども起きやすくなります。

 

 温度の急激な変化によって起きる健康被害を「ヒートショック」と言い、特に冬場に多く発生します。11月頃から増え始め1月がピークだそうです。寒い冬の入浴は血圧の乱高下が起きやすく、血圧の乱高下により心筋梗塞や脳卒中、不整脈の発症につながります。また、急に体が温まることで血圧が低下し脳貧血を起こし意識がもうろうとし転倒したりお風呂で溺れることもあります。

 

 入浴する際はヒートショックを起こさないよう温度差をできるだけ少なくする対策が重要になります。予め脱衣所を温める、またお湯をかけたりして浴室内も暖めておく。入浴前には水分を十分に補給し脱水を防ぐ、また飲酒時の入浴は避ける。入浴する際は家族にも声をかけておく。浴槽に入る前に手足の先からかけ湯をしてゆき急激な血圧上昇を防ぐ。入浴はほんのり汗ばむ程度にとどめ長湯をしない、また急に立ち上がらぬように気をつけ立ちくらみ、転倒を防ぎましょう。

わたなべ糖内科クリニック