完璧を目指さない 〜80%でOK〜(シリーズ糖尿病61)2022年11月25日(金)行徳新聞
2型糖尿病をはじめ脂質異常症、高血圧、メタボリックシンドロームなどは生活習慣病とも言われ、生活習慣の改善がまず必要となります。
ただし、一時的に改善するだけでは駄目で、長きに亘り維持しなければなりません。
途中で止めてしまえば再び悪化し、そのまま長時間が経てば合併症が一気に進んでしまう可能性があります。
日常生活においてご自分でできること(自己管理)とは、食事療法、運動療法のほか、お薬の内服や注射をきちんと守ること、また、ご自分でできる日々の血圧測定、体重測定、(注射の方は)日々の自己血糖測定などがあります。
これらを頑張ってしっかりやっていただく事は大事ですが、頑張りすぎてしまうと、かえってストレスとなり重荷になることもあります。
あまり完璧を目指すと長続きしません。
長い人生ですのでゆったり構えてほどほどにやっていきましょう。
80%できれば良いのです。
そこそこの管理ができていて、それが維持できていれば合併症もそんなに進行することはないはず。
一番良くないのは、完璧を目指すあまりどこかで挫折してしまい全てをやめてしまうこと。
通院さえ止めなければ、いきなり網膜症で失明寸前の状態とか、腎症で透析が必要な状態とか、壊疽で足切断が必要な状態とかになる事態は防げるのではないかと思います。