<誤解その1>熟睡したいので寝酒は欠かせません。

 

夜お酒を飲むと眠くなりますが、時間が経つと眠りが浅くなり中途覚醒、早朝覚醒が増えます。

アルコールの入眠作用は3時間程で切れて、その後は代謝されてできるアセトアルデヒドの覚醒作用によって深い眠りは減って浅い眠りが増えるのです。

よって、アルコールは睡眠の質も量も低下させます。

またアルコールには利尿作用あり、筋弛緩作用でイビキ・睡眠時無呼吸のリスク、アルコール中毒になるリスクもあります。

寝酒をやめてみたら深く眠れるようになって寝起きもスッキリ、さらに考えも前向きもなったと言う方もいらっしゃいます。

 

<誤解その2>油物やトンカツは血糖が上がるので控えています。

 

確かに、油は1gあたり9kcal、三大栄養素のうち最もカロリーが多く太りやすいです。

でも、短期的に考えると油はすぐには血糖値を上げません。

食後最も早く血糖が上がるのは炭水化物(糖質)で1〜2時間がピーク、次が蛋白質で4〜6時間頃、油(油脂)が8〜10時間の順で上がります。

食後すぐの血糖上昇で言うなら油はたいしたことありません。

トンカツ食べるよりおにぎり一個の方がはるかに血糖は上がるでしょう。

ちなみに食後血糖が上がればインスリンが素早く出て血糖を下げますが、その結果太ります。

インスリンは体を太らすホルモンなのです。

糖質制限をすると当初、顕著に減量出来る理由はそこにあります。

 

 

わたなべ糖内科クリニック