注射製剤(インスリンやGLP-1受容体作動薬)の夏の保管方法
未使用の予備のインスリンは、冷蔵庫の凍らない場所(ドアポケットなど)に。
使用中のインスリンは、常温(1~30℃)で保存できるが、涼しい場所で直射日光があたらないように保存する。
夏場は30℃を超えることが以外に多い。(屋内夜間も含め)
例)
①自動車の中・・・車中は冷房を切ると15分ほどで40℃を超え、ダッシュボードやトランクの中は50℃を超える
②窓際等直射日光が当たる場所・・・温度が上がったり紫外線や赤外線の影響でインスリンの効果が減弱する
③海水浴・キャンプ等で長時間野外にいる機会 ・・・日中の温度は30℃を超えることが。
放置せずに手荷物として持ち歩く、長時間持ち歩くときは保冷バックを利用する。
或いはクーラーボックスや魔法瓶のようなものに入れ直射日光が当たらない場所に置く。
保冷剤を一緒に入れるときは、保冷剤をタオルなどに巻いてインスリンに直接触れないようにいれる(100gの保冷剤だと30分~1時間くらい30℃以下を保てるようだが、条件によってもつ時間は異なる)
写真参照
また、0℃以下になり凍結すると劣化してしまうので、
冷蔵庫の冷風吹き出し口付近を避ける。飛行機の貨物室は飛行中0℃以下になるので手荷物として機内へ持ち込む、など注意が必要。
自己注射する前に製剤の異常がないか確認する。
参考:さかえ2014年7月号p21~23 平山大徹
ご使用の製剤について、各自前もって説明書や薬剤師さんに確認しておこう。
この夏、久々に遠出計画の方もおられるかと思います。対策をして夏も楽しみましょう。各自それ以外の服用中のお薬の確認もお忘れなく。
わたなべ糖内科クリニック