今年は珍しく大雪が二回もあり、雪かき等大変でしたが大丈夫でしたでしょうか。

さて、今回は「糖尿病」の長期管理指標について述べたいと思います。血糖値は時々刻々と変動し、食前、食後で値が上下するため、月一回の検査で月間比較するには不十分です。世界的に最もよく使われるのがHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。これは、それまでの約1ヶ月の血糖平均に相当し、血糖コントロール状態を月ごとに比較するのに優れています。正常値が4.6?6.2%とされますが、合併症を出さないためにはHbA1cを7%未満に維持することが推奨されています。(注:2012年4月以前は、HbA1cはおよそ0.4%低い値で表示されています。)

まれですが、様々な要因によりHbA1cがその方の平均血糖を正確に示さない場合があります。他の長期管理指標(平均血糖)として、グリコアルブミン(約2週間の血糖平均に相当)、1,5アンヒドログルシトール(1,5AG、さらに短期間の血糖平均に相当)を使うこともあります。

春はすぐそこまで来ています。まだまだ寒い日もありますが、どうか体調管理に気をつけられ、冬を乗り越えられるよう頑張って参りましょう。

わたなべ糖内科クリニック