もし急な手術が必要になっても血糖コントロールが悪ければ手術できません。血糖が高い状態のまま手術すれば傷の治りが悪くなり、術後の思わぬ合併症をひき起こす危険が増します。時間的に余裕があるなら糖尿病コントロールが落ち着いてから手術するのが理想です。

 

 手術で身体にメスを入れると、体内は火事場のような状態となりストレスホルモンがたくさん分泌され、いつもより血糖が高くなります。術前から血糖が高ければ、手術でさらに上がるのでコントロール困難になります。術後血糖が下がらなければ感染を起こしやすくなり、傷の治りも悪くなります。そのため、術前から高血糖が制御されている方が有利です。

 

 歯を抜く(抜歯)の場合も手術に準じます。歯は脳にも近く、感染制御ができなければ脳膿瘍(細菌が脳に飛んで膿が溜まる病態)を起こした例もあり油断はできません。コントロール目安としてはHbA1c7.0%以下が理想ですが、せめてHbA1c7.5%くらいまでは下げたいところです。

わたなべ糖内科クリニック