家庭血圧測定のススメ
病院や健康診断で測った血圧が最大血圧140以上、かつ/または最小血圧90以上の場合、高血圧と診断されます。一方、家庭で測定した血圧では、135/85以上が高血圧の基準です。
「白衣高血圧」…家庭で測った血圧は120/80なのに、病院っ測ると150/90だったということがよくあります。これは、「白衣高血圧」と呼ばれ、心臓や腎臓など主要臓器に高血圧による変化がなければ、薬を使わずに経過観察とします。
「仮面高血圧」…病院では120/80なのに、家庭では150/90という場合もあります。これは、「仮面高血圧」と呼ばれ治療の対象となります。
「仮面高血圧」の場合、家庭血圧の情報がなければ、医師は病院で測定した血圧値で「管理良好」と判断してしまいます。家庭血圧と病院での血圧の両方の情報があって、初めて血圧管理の評価ができます。
血圧は常に変動しており、「測るたびに違う数値が出る」とよく言われますが、それが当たり前ですので、一喜一憂することなく、測定した値はすべて手帳などに記載して主治医に見せるようにしてください。
引用文献:「さかえ」2020.1月号 土橋卓也先生
わたなべ糖内科クリニック