漢方薬について(シリーズ糖尿病82)2026年5月22日(金)行徳新聞
「漢方薬」と言うと本当に効くのか?というイメージがあるかもしれませんが、「西洋薬」とはそもそも考え方や得意分野が違います。はっきりと症状はあるのに色々検査をしても異常が見つからない場合、西洋医学ではお手上げ状態になりますが、そういった症状の訴えは大昔からあることも多く、漢方薬ではまだ治療の可能性が残っていたりします。
細菌に対する抗菌薬・高血圧に対する降圧薬・糖尿病に対する血糖降下薬など「西洋薬」はターゲットが明確で速く効きますし、救急医療や重症例ではもちろん西洋医学が中心です。対して漢方は「冷え」「疲れやすい」「胃腸が弱い」などの体質を重視しており、慢性的な不調にも強いです。病気になる前段階の不調を整える「未病」という考えもあります。
実際の臨床では「西洋医学で病態を制御し、漢方で全身状態を整える」という使い分けが理想です。糖尿病では、血糖値は西洋薬でないとしっかり下がりませんが、冷え(ほてり)、倦怠感や食欲低下、こむらがえり等の症状には漢方薬の方が有効でしょう。他方、漢方薬も少ないながら副作用もゼロではないため注意は必要です。















