慢性炎症とは、炎症反応が長期間(数か月〜年単位)続いている状態を指します。

1️⃣ 炎症そのものは悪いもの?

炎症は本来、

•細菌・ウイルスから体を守る

•ケガや組織の修復を助ける

という防御反応です。

👉 **短期間で治まる炎症(急性炎症)**は必要不可欠です。

2️⃣ 慢性炎症の特徴

慢性炎症では、

•痛み・発赤・発熱が目立たないことも多い

•自覚症状が乏しい

•体の中で「くすぶるように」炎症が続く

という特徴があります。

その結果、

組織や臓器が少しずつ傷ついていくのが問題です。

3️⃣ 慢性炎症が起こる原因

代表的な原因は以下です。

🔹 生活習慣

•内臓脂肪の蓄積(肥満)

•過食・高脂肪食・糖質過多

•運動不足

•睡眠不足

•喫煙

•強いストレス

🔹 病気・体の状態

•糖尿病・メタボリックシンドローム

•動脈硬化

•歯周病

•慢性感染症

•自己免疫疾患

4️⃣ 慢性炎症が関係する病気

慢性炎症は「万病の土台」とも言われ、次の疾患と深く関係します。

•2型糖尿病

•高血圧・脂質異常症

•動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中

•慢性腎臓病(CKD)

•脂肪肝

•がん

•認知症

5️⃣ 糖尿病との関係(重要)

特に糖尿病では、

•内臓脂肪 → 炎症性サイトカイン増加

•高血糖 → 血管内皮の慢性炎症

が起こり、

**血管合併症(心臓・腎臓・目・神経)**の原因になります。

6️⃣ 慢性炎症を抑えるためにできること

🟢 生活改善が最重要

•体重・腹囲の適正化

•食後高血糖を防ぐ食事

•有酸素運動+筋トレ

•良質な睡眠

•禁煙

🟢 医療の役割

•血糖・血圧・脂質の管理

•歯周病治療

•必要に応じた薬物治療

7️⃣ ひとことでまとめ

慢性炎症とは「症状が目立たないまま、体を静かに傷つけ続ける炎症」

 

糖尿病内科の立場では、

👉 数値の管理=炎症の鎮静化 と考えると非常に分かりやすい概念です。

わたなべ糖内科クリニック