ウォーキングと軽い筋肉運動のすすめ ~ボケ予防、寝たきり予防のためにも~ (シリーズ「糖尿病」㉘)2017年5月26日(金)
糖尿病の改善、予防には、食事療法とともに運動療法が有効です。運動による消費カロリーは実はあまり多くありません。しかし定期的に運動を続けると代謝が良くなりインスリンの効きやすい体質に変わります。少し汗ばむ程度、二人で歩く場合は軽く会話ができる程度のスピードで1日30分、週に3日以上歩く(ウォーキング)のが良いとされます。
軽い筋トレ(レジスタンス運動)を組み合わせるとより効果的。骨格筋が増える事で体が運動モードに入り脂肪がより燃えやすくなります。椅子を使ったスクワット、階段の昇降、膝をついたままの腕立て伏せ、椅子から立ったり座ったりする運動でもよいです。米国糖尿病学会では今年「30分に1回は立って軽い活動をすべき」と勧告されました。じっと座っている時間が長い人ほど生命予後が悪くなるというデータもあります。
糖尿病のウォーキングは「食後」にすべき。歩きはじめて5分で血糖が燃え始めますが20〜30分後からは脂肪がより燃えやすくなります。痩せるためには20分以上歩くべきですが、わずか5分間のコマ切れウォーキングでも血糖低下はみられます。理想の歩数は一日8000〜1万歩ですが、習慣の無い方はまず5分、10分のコマ切れウォーキングから始めてみても良いです。膝の悪い方は自転車、水中歩行という手も。
(注:体調の悪い方は医師に相談してから行って下さい。)