11月14日は世界糖尿病デーでした。これは世界に広がる糖尿病の脅威に対応するため制定されたものであり国連にも認定されました。11月14日は、世界で初めてインスリンを発見したカナダのバンティング博士の誕生日に因んで制定されました。世界糖尿病デーは多くの国々、人々が参加する糖尿病啓発の日になっており、この日に合わせて様々な糖尿病啓発キャンペーンが行われ、糖尿病の予防や治療継続の重要性について知る重要な機会となっています。

 

2019年時点で世界の糖尿病人口は4億6300万人に上り、2045年には約7億人に達すると言われています。我が国でも、「糖尿病が強く疑われる人」は「その可能性を否定できない人」と合わせ、総人口の15%を超える約2000万人も居ると推定されています。

 

糖尿病の重症化予防のためには早期発見・早期治療が重要ですが、医療機関や健診で糖尿病と言われたことのある人の中で「治療を受けていない」人の割合は、特に男性の40〜49歳の働き盛りの世代で最も高く、約5割が未受診または治療中断という状況です。糖尿病の多くは痛みなどの自覚症状を伴わないため、指摘されても忙しさにかまけていつまでも受診しないで放置してしまうケースが多いと考えられます。気がついた時には手遅れにならぬよう早めの受診、定期的な通院が望まれます。

 

 

わたなべ糖内科クリニック