中性脂肪が高いとはどういうことなのでしょうか。血液中の「中性脂肪」値には脂の多いものを食べることで入ってくるもの(外来性)と肝臓から合成されるもの(内因性)があります。脂の多い食品だけでなく、炭水化物(糖質)や果物、アルコールのとり過ぎも肝臓での中性脂肪の合成を増やし中性脂肪を上げます。また運動不足、肥満はインスリンの働きを悪くすることで中性脂肪を分解する酵素(リポ蛋白リパーゼ、LPL)の働きを低下させます。糖尿病の方はインスリンの働きが悪いことが多く中性脂肪も高くなりやすいのです。

中性脂肪はリポタンパク質という形で体を巡って臓器に取り込まれエネルギー源として使われ貯蔵されます。中性脂肪が高く過剰に溜まれば肥満になる、肝臓にたまれば脂肪肝に、また中性脂肪が高いと超悪玉コレステロール(small dense LDL)が高く善玉コレステロール(HDL)が低くなりやすいので動脈硬化が進みやすくなります。また中性脂肪1000mg/dL以上は急性膵炎のリスクが高まるので注意が必要です。

治療はまず食事で摂りすぎを控え、逆に良い脂を含む魚介類は多く摂るようにする。また運動療法も併用し体脂肪を適正にすることで中性脂肪の合成が減り分解が増えるので値は下がります。

 

わたなべ糖内科クリニック