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糖尿病の方は定期的に眼科も受診を! (シリーズ「糖尿病」㉞)2018年5月25日(金)
糖尿病の3大合併症をご存知ですか?「しめじ」と覚えます。し:神経障害、め:眼→網膜症、じ:腎臓障害です。このうち、腎臓障害と神経障害は内科に通院していれば予防のための指導を受けたり早期発見が可能です。しかし、網膜症だけは眼科で専門的な検査を受けなければ見つけることが出来ません。
糖尿病網膜症は自覚症状なく進行するケースが多く、最終的には様々な程度の視力障害を引き起こし、放って置くと失明に至ることもある重大な合併症です。糖尿病発症から網膜症の発症まで数年かかると言われていますが、糖尿病と診断された時点で既に何年も経過していることもあります。網膜症は早期に発見し適切な治療を行うことで視力障害の進行や失明の予防が可能になって来ています。糖尿病と診断されたら出来るだけ早期に眼科を受診することが重要です。自覚症状はあてになりません。見え方に問題がある時はすでに最終段階です。最低でも1年に1回は眼科でチェックを受けられることが必要です。
当院でもお渡ししている「糖尿病連携手帳」には、眼科の先生に記入していただくページもあります。眼科の先生からさらに「糖尿病眼手帳」を渡されることもあります。内科と眼科の連携のもと継続的に治療に取り組まれることが大切です。
2018.07.24
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よろしくお願いします。
2018.07.14
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糖尿病治療、いつやるか? ◯◯でしょ! ~レガシー(遺産)効果について~ (シリーズ「糖尿病」②)2013年12月13日(金)
健康診断などで「糖尿病」と診断されてしまった場合、果たしていつから治療を開始すべきでしょうか。もちろん早く開始したほうが良いに決まっていますが自覚症状がないことも多く、忙しかったりしてついつい後回しになりがちですよね。
海外の大規模研究で、最初からしっかり治療した糖尿病患者さん達(A群)と当初はしっかり治療しなかった患者さん達(B群)を比較したところ、数年が経過した時点で、血糖平均が良かったA群の方で合併症が明らかに少なかったのですが、心筋梗塞のような動脈硬化疾患の発症では差がありませんでした。その後A群もB群も治療内容、血糖平均ともに同じような状態になり、更に10年が経過しました。その結果、合併症はやはりA群で少なく、さらに心筋梗塞のような動脈硬化疾患の発症も少なくなっていることが分かりました。
すなわち、糖尿病を最初からしっかり治療したことが正の“遺産(レガシー)”となり、10年後、20年後の合併症までも減らすことが分かったのです。この事は“メタボリック・メモリー”とも言われ、最初にきちんと治療していないと負の遺産にも成りうるわけです。
糖尿病と診断されたら放っておかず、一刻も早く治療を始めることをおすすめいたします。
2018.07.14
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とちゅうでやめちゃだめ。 ???糖尿病治療は中断することなく、しっかりと。 (シリーズ「糖尿病」③)2014年1月24日(金)
糖尿病には主に1型と2型があります。インスリン治療なしでは生存できないほど重症である1型に対して、2型糖尿病(我が国の糖尿病患者の9割以上)は重症度が様々であり、たとえ治療を中断しても症状が変わらないか、症状があっても徐々に慣れてしまい無症状になることが多いです。しかし、症状がなくても治療を止めれば血糖が高めで経過することが多いので、時間経過とともに全身の血管に合併症が進んできます。網膜症、腎症、神経障害といわれる3大合併症をはじめ、心筋梗塞、脳梗塞に代表される動脈硬化がこれにあたります。これら糖尿病合併症は、まずは起こさないこと(予防)、また不幸にも起こってしまったら早めに治療を開始して進行させないこと(早期発見・早期治療)が重要です。
定期的に通院されている方に比べ、通院を止め治療を中断された方は合併症が悪化しやすく、気がついた時には大変進行しており残念ながら手の施しようがない所まで来ていることもあります。失明、壊疽による足の切断にまで至るような悲惨なケースは通院治療を中断された方に多く、定期的に通院されている方には殆ど見られないと言ってもよいでしょう。
まずは、定期的に通院し治療を中断しないことを心がけましょう。
2018.07.14
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