糖尿病の運動療法 〜レジスタンス運動の併用も効果的〜(シリーズ「糖尿病」㊴)2019年3月22日(金)行徳新聞
糖尿病では食事療法とともに運動療法が有効です。以前よりウォーキング、ジョギング、サイクリングのような(10分以上筋肉を動かす)「有酸素運動」が勧められ、代謝改善によりインスリンの効きが良くなり血糖が下げるだけでなく、血圧、脂質改善の効果もあります。運動による糖代謝の改善効果は半日〜3日持続しますので、少なくとも週に3〜5日、(ややきついと感じる)中等度の有酸素運動を20〜60分間(週150分以上)行うことが理想とされますが、少なくても大丈夫。しないよりはまし、細切れウォーキングでも効果はあります。
週に2〜3回「レジスタンス運動」を併用するとより効果的です。これは筋肉に負荷を与える運動で、自体重、チューブ、ダンベル、マシンを使うことで筋力と筋持久力を高め、同様に血糖を改善することが分かって来ました。
以上は比較的元気で身体機能に問題の無い方にお勧め出来ますが、一人ひとり状況は違いましょう。膝に問題のある方などでも水中歩行なら出来るかもしれません。しかし、心臓に問題のある方、眼や腎臓に合併症のある方では運動が好ましくないケースもありますので、まず主治医とご相談ください。
まず、出来ることから始める。なるべく階段を使う、ある程度短い距離なら歩いてみる、通勤で一駅歩くことから始めてみましょう。