シリーズ糖尿病

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    低血糖の時に摂取するのはブドウ糖じゃなければダメ?(シリーズ糖尿病68)2024年1月26日(金)行徳新聞

     インスリンを増やす内服薬(SU剤)やインスリン注射で糖尿病を治療している際は、低血糖を起こす事があります。震え、動悸、冷や汗など特有の症状で気づくことも多く、砂糖やブドウ糖摂取により血糖値を上げれば速やかに回復します。

     

     単糖類のブドウ糖は胃腸から速やかに吸収されるので回復が最も速いです。砂糖(二糖類のショ糖)、でんぷん(多糖類)なども消化酵素により単糖類のブドウ糖となり吸収されますが、この場合は倍量くらい摂った方が良いでしょう。通常ブドウ糖は一回に10g摂取が基本ですが、砂糖やペットシュガーなら20g摂りましょう。ジュースもブドウ糖が溶けていれば有効ですが、人工甘味料、ノンシュガー、カロリーゼロと表示のある飲料は効果がありません。また微糖の缶コーヒーも量が足りません。

     

     砂糖やでんぷんを胃腸で吸収できるブドウ糖に分解する消化酵素を阻害する薬(ミグリトール、セイブル、ボグリボース、ベイスン、アカルボース、グルベス)を内服されている場合は、ブドウ糖以外のものだと回復が遅くなるので注意しましょう。

     

     顆粒、タブレット状の無料のブドウ糖は、以前は製薬会社さんが作ってくれていたのですが、最近ではほぼ無くなってしまいました。有料のブドウ糖(ゼリータイプも含む)は薬局で購入する事が出来ます。

     

     

     

     

    2024.02.01

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