糖尿病と感染症 〜積極的な手洗いで接触感染の防止!〜(シリーズ「糖尿病㊺)2020年3月19日(金)行徳新聞
糖尿病の方で血糖コントロールが悪いと、細菌、ウイルス、真菌(カビ)に対する抵抗力が弱くなり、インフルエンザ、結核など感染症全般にかかりやすくなります。血糖値が高いと、白血球による殺菌能が低下したり、免疫に関わる細胞の働きが低下し、病原菌と十分に戦えなくなるからです。
この対策としては、良好な血糖コントロールを保つことが必要になります。また体の抵抗力をつけておくことも大切で、そのためには、血糖コントロールに加え、適度な運動、バランスのとれた食事、良質の睡眠等が大事になります。
今、懸念となっている新型コロナウイルスの感染経路としては、(咳から直接うつる)飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染(空気感染?、定期的な換気が有効)などが言われていますが、一番重要なのが「接触感染」です。不特定多数の人が触った場所(ドアノブ、手すり、電気などのスイッチ、電車の吊り皮など)を無意識に触ってしまった指で、うっかり自分の顔を触ってしまうことで感染します。眼、鼻、口の粘膜から感染するようです。
だから、定期的に手洗いすることが大事なのです。何か触ったらすぐに手洗い、外でどこか触ったらすぐに手洗いを。たとえアルコール消毒が無くても、石鹸で手洗いです!