血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が慢性的に高くなる病気を糖尿病といいます。正常では、我々の血糖は常に一定の範囲(70-140mg/dl程度)の中で上がったり下がったりしています。様々な原因で繰り返し上昇するようになって来て、頻繁に200mg/dlを超えるようになると、糖尿病と診断されます。
血糖が上がってしまう原因としては、膵臓で作られ分泌されるインスリンというホルモンが深く関わっています。我々の身体にとって血糖値を下げるホルモンは、唯一インスリンしかないからです。
インスリン分泌が少なくなれば(=インスリン分泌低下)、血糖値が上がり糖尿病になります。一方、インスリン分泌が減っていなくてもホルモンとしての働きが悪くなれば(=インスリン抵抗性)、やはり血糖は上がり糖尿病になります。インスリンの働きを悪くする要因は色々あるのですが、太ること、運動不足はその代表と言えます。
糖尿病には、主に次の2つのタイプがあります。